Linux

【AlmaLinux 9】CentOSに代わるRHELクローンOSをインストール

*記事内に商品プロモーションを含む場合があります

Red Hat Enterprise LinuxのクローンOS「AlmaLinux」のインストール手順について紹介します。

CentOS の代わりになるのは、「AlmaLinux」か「Rocky Linux」ですね。

VirtualBox 7.0でインストール確認しています。

CentOSが安定版ではなくなった

CentOS プロジェクトは方針転換をし、CentOS をダウン・ストリームビルド(RHELの更新後にアップデートを行う)からアップ・ストリームビルド(RHELの更新前にアップデートを行う)に移行しました。

CentOS Stream というプロジェクトです。

CentOSを RHELクローンの安定版として使うことはできなくなりました。

開発環境はCentOSで行い、本番運用環境はRHELという開発スタイルが不可能に。

CentOS の代わりにRHELクローンOSとして開発されたLinuxが、「AlmaLinux」と「Rocky Linux」です。

AlmaLinuxのダウンロード

AlmaLinuxの日本の公式サイトからisoファイルをダウンロードします。

AlmaLinux 【公式】
AlmaLinux

「ダウンロード」ボタンを押し、「Architecture」は、x86_64を選択します。

今回、最新のAlmaLinux 9.1 (x86_64)で確認しました。

一番近くのダウンロードサイトが表示されていますので、適当に選択します。
ファイル自体は、どこでも同じです。

AlmaLinux-9.1-x86_64-dvd.iso:

すべてのソフトを含む dvd.iso で問題ありませんが、ファイルサイズが8GBあります。

■isoの種類

AlmaLinux-X.X-x86_64-boot.iso :800MB
boot用のisoファイル。ネットワーク経由でインストールする場合に利用します。
ファイルサイズが、800MBと小さい。

AlmaLinux-X.X-x86_64-dvd.iso :8GB
全てのパッケージを網羅したisoファイル。ネットワークへの接続が不要だが8GBと容量が大きい。

AlmaLinux-X.X-x86_64-minimal.iso :1.5GB
最小限のパッケージを含めたisoファイル。ネットワークの接続は必須ではなく約1.5GBで容量が小さめ。外部ネットワーク(インターネット)に接続できる環境であれば問題ありません。

VirtualBox 仮想マシンの設定

基本的な流れは、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)やCentOSと同じです。

VirtualBox 仮想マシンの作成

VMを「新規」に作成します。

仮想マシンの設定で、以下を選択します。

タイプ  :Linux
バージョン:Red Hat 9.x(64bit) *ここは多少違っても問題ありません。

VirtualBox 仮想ハードディスクの作成

AlmaLinux 9の場合、VirtualBox のデフォルトの8GBでは足りません。

作業領域も含めて最低 20GB以上 割り当てましょう。

ディスクサイズが8GBのまま進むと領域不足でエラーになり、領域の再割り当てなど面倒です。
この状態になったら、仮想マシンの作成からやり直して、20GB以上を割り当てたほうが簡単です。

AlmaLinux 9 のインストール

言語は「日本語」を選択します。

!が付いている項目の設定を終えると[インストール開始(B)]ボタンが押せるようになります。

インストール先の設定

[インストール先(D)]ボタンを押します。

ディスクを選択し、[完了(D)]ボタンを押します。

rootのパスワード設定

下にスクロールして、「rootのパスワード(R)」を設定します。


ここまでの設定で、ソフトのインストールを開始できます。
「インストール開始(B)」 ボタンが押せるようになっているので、押してインストールを開始します。

最初の起動で、ユーザの作成画面が表示され、ユーザを作成すればインストール完了です。

GUIで操作できる画面が表示されますが、デスクトップ画面として使うことはほぼないでしょう。

TeraTermでWindowsからログイン

VirualBox ネットワーク設定の変更

「NAT」を「ブリッジアダプター」に変更します。
変更すると、DHCPで割り当てられたIPアドレスが変わります。

Linuxのコンソールでログインして、IPアドレスを確認します。

「ip a」 で確認可能です。

接続画面

左下が、TeraTermでUbuntuの接続した画面。
右下が、Linuxのコンソール画面。(画面はUbuntuです)

VirtualBoxのコンソール画面は使いずらいので、TeraTermなどのソフトを使ったほうが便利です。

クラウド上で簡単に使えるLinux VPSサービス

クラウド上のLinuxがリーズナブルな価格で即日利用可能なVPSサービスが存在します。
動作検証などで1ヶ月利用などの用途にも使えます。

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Linux VPSとは?

VPSとはLinuxの仮想OS環境を提供するサービスです。

VPSで使うLinuxは、X-WindowのようなGUIがありません。

操作は、TeraTermやSSHでLinuxサーバに接続し、CUIで黒いコンソール画面にコマンドを入力する使い方になります。

Linux-OSを使うので、コマンド操作ができないと使えません。

以下のような感じです。
(正確には、Linuxは常に接続して操作するものではないので少し違いますが)
以下の画面は操作イメージです。

Windows10からTeraTermでLinuxサーバに接続して、Linuxサーバを操作しています。


プログラムはLinux側で動作しているので、クライアントPCのスペックは低くても問題ないです。
TeraTermやSSHの端末として使える程度のスペックでいいです。

最後に

RHEL系のLinuxのインストールの経験があれば、すんなりとインストールできますね。

他のOSのインストールは以下を参照。

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