テレワークでWindowsやMS-officeが使える「Windows VPSサービス」があります。
Windows VPSサービスはいろいろな用途(ゲーム用,FXトレード用,Webサイトなど)で利用可能ですが、この記事ではテレワークの用途に絞った選び方を紹介します。
私自身は、数ヶ月の短期間で開発や検証で使えるWindows Serverがないか探していて、「Windows VPS」を見つけました。
Windows VPSの使用感については別記事にまとめています。

Windows VPSサービスとは?
Windows VPSとはWindowsの仮想デスクトップ環境を提供するサービスです。
図のようにクラウド上に用意されたWindows Serverの環境を借りて使うようなイメージです。
このリモート環境に準備されたWindows Serverを使うことになります。
契約時に使うコア数、メモリ、ディスクのサイズ、MS Officeを利用するかを決めて契約します。
例えば ConoHaのWindows VPS(ConoHa for Windows Server)のプランだと以下になっています。
WIN1GB: メモリ 1GB, CPU 2コア, SSD 100GB
WIN2GB: メモリ 2GB, CPU 3コア, SSD 100GB
WIN4GB: メモリ 4GB, CPU 4コア, SSD 100GB
WIN8GB: メモリ 8GB, CPU 6コア, SSD 100GB
WIN16GB:メモリ 16GB, CPU 8コア, SSD 100GB

個人で利用するPCは、Windows10/Windows11がインストールされていて、WindowsクライアントOSと呼ばれます。
Windows VPSでは、安定性、運用性、セキュリティ、ライセンスなどの関係で、サーバ用OSのWindows Server が利用されます。
Windows Server もWindows 10や11と同じ使い勝手です。

RDPクライアント(Windowsリモートデスクトップに接続するアプリ)から、Windows Serverに接続するとサーバ上で動作している画面が転送され、Windowsがまるで手元のPCで動作しているように使えます。
アプリが動作しているのはサーバ側なので、Macやタブレットでも操作可能です。
Windows10やWindows11のVPSは存在しない
Windows10やWindows11がインストールされたVPSは存在しません。
WindowsのVPSは、Windows Serverのみです。
Windows Serverも Windows 10や11と同じ使い勝手なので、Windows10/11は必要ありません。
MS Officeも問題なく使えます。
Windows10/11で動作して、Windows Serverで動かないソフトはありません。
特殊な用途として、Windows11での動作検証が目的なら、VPSではなく、VirtualBoxなど仮想環境にOSをインストールしたほうが使い勝手がいいです。
リモートデスクトップ接続について
リモートデスクトップ接続を使ったことがない人もいると思いますので、説明します。
Windows 10/11の「リモートデスクトップ接続」のアプリを使って、VPSサービスで契約したWindows Serverに接続します。(Mac用のリモートデスクトップ接続アプリがあるので、Macも可能です)

以下は、リモートに存在するWindows Serverに接続したときの画面です。
意図的に、手元のクライアントのWindows10とリモートのWindows Server 2022が見えるような表示にしています。


通常はリモート接続の画面をフル画面にして、接続先のWindows Serverだけを表示させて操作を行います。
サーバ側で動作するので、操作用の手元のPCのスペックが低くてもサクサクと操作可能です。
以下は、リモートのWindows Serverをフル表示にした時の画面です。

Windows VPSサービスのメリット(利用シーン)
・自宅の古いPCのWindowsでも利用可能です。すべての操作がWindows Server上で実行されるので、古いPCでも利用可能。
自宅のPCは、画面を表示しているだけです。
・クライアントPCとして、Macも利用可能です。
自宅にはMacしか持っていませんが、業務でWindowsを利用するケースなどにも使えます。
下の画像は、Windows10で1台接続し、もう1台をiPadで接続してPowerPointを起動したところです。(別々のユーザでログイン可能)
私はMacを持っていないのでiOSでも接続して操作可能ということを見せたかっただけです。(iPadでWindowsの操作はキツイかな)

・PCの電源を落とす必要はない。好きな時に接続して続きから作業が可能。
自宅のPC以外からも、RDP(リモートデスクトップ)で接続可能
・自宅のPCにはデータを保存しないので、自宅から会社の情報など漏洩するなどがない。
Windows VPSサービスのデメリット(注意点)
・MS-Officeを利用するためにSAL(Service Subscriber Access License)と呼ばれるランセンス費用が別途必要
・自分でOfficeのライセンスを持っていてもインストールできない。
Windowsが使えるVPSサービスの選び方
Windowsが使えるVPSサービスは自由度が高いプランが多いですが、必要なテレワーク環境の選び方を紹介します。
テレワーク環境では、以下が大きなポイントとして考えられます。
1.CPUコア数,メモリ,ライセンスの料金で選ぶ
2.プラン変更やサポートで選ぶ
MS officeを使って更に他の作業を行うには、4GBのメモリは欲しいので、メモリ4GBのプランで比較します。
今回紹介するVPSは初期費用は各社無料です。
1.CPUコア数/メモリ/ライセンスの料金で選ぶ
今回紹介した3サービスで大きな違いはありませんが、カゴヤのSAL(ソフトのライセンス)が少し高くなっています。
さくら VPS | ConoHa VPS | カゴヤ VPS | |
プラン名 | W4G | WIN4GB | 4GBメモリ |
月額料金 | 3,932円 | 3,927円 | 3,960円 |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB |
CPUコア数 | 4コア | 4コア | 4コア |
リモートデスクトップSAL(ライセンス) | 月額770円(1ユーザ) | 月額770円(1ユーザ) | 月額1,155円(1ユーザ) |
MS Office SAL(ライセンス) | 月額2,530円(1ユーザ) | 月額2,530円(1ユーザ) | 月額3,410円(1ユーザ) |
月額料金:各社の月額料金は12か月契約利用料
2.プラン変更やサポートで選ぶ
MS Officeとブラウザぐらいしか使わないなど利用目的が明確でスペック不足によるプラン変更が必要ない場合は問題ありませんが
開発作業で使うとスペック不足で、プラン変更の可能性があります。
そういったケースは、あらかじめプラン変更ができるVPSサーバーを選ぶほうがよいでしょう。
さくら VPS | ConoHa VPS | カゴヤ VPS | |
プラン変更 | 不可 | 可能 | 可能 |
電話サポート | あり | あり | あり |
無料お試し | あり | なし | あり |
無料のお試しが使えるサービスもあるので、試してみるのもありですね。
Windows VPSのおすすめは?
さくらVPSとConoha VPSの料金はほぼ同じです。
2つのどちらがいいかは、以下の基準で判断可能です。
・試してみて決めたいのであれば、さくらVPS。ただし、さくらはプラン変更不可
・プランの変更の可能性があれば、ConoHa
お試し利用可能な「さくらのVPS」

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プラン変更が可能な「ConoHa for Windows Server」

プランの変更の可能性があれば、「ConoHa for Windows Server」をオススメします。
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ConoHa for Windows Server をメモリ2GB,4GB,8GBで使ってみました。

プランの選び方(特にメモリサイズ)
メモリ2GBとメモリ8GBのプランを使っていろいろ検証し、適切なメモリサイズが分かりましたので別記事にまとめました。
「さくらのVPS for Windows Server」を使って検証しましたが、基本的な考え方は、どの会社のサービスでも同じです。

まとめ
テレワークで使えるWindowsやMS-officeが使える「Windows VPSサービス」を紹介しました。
各社いろいろなプランを提供し、SAL(ソフトウェアのライセンス)の有無など絡んで、最適なものを見つけることが非常に難しいです。
今回紹介した「さくらのVPS for Windows Server」か「ConoHa for Windows Server」を選択すれば間違いありません。
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