東芝のノートPC dynabookが、なぜ遅いのかを調査した際のまとめ記事です。
いろいろ実験したマシンは、dynabook B65のHDD(ハードディスク)モデルです。
2018年1月モデル。
Excelなどのアプリ起動に20秒かかるような超遅いマシン
CPUは第7世代のCore i7 で高速なはずなのに、なぜか遅い。。。
同じ時期のHDDモデルは同じような現象になっていると思います。
確認方法と対処方法をまとめました。
DELLのHDDモデルのノートPCが遅いことと同じ原因ですね。

ディスクが100%近くでいつも遅い
ディスクがいつも遅くて、Windows全体の動作も重たいです。
HDDの使用率は100%だが、高速に読み書きしているわけではない。
読み取り速度と書き込み速度が遅いです。

CPUには余裕がある。
何か操作すると必ずディスクからファイルを読むので、読み込みで待たされる。
CPUは暇している。

PCに付いているHDD(ハードディスク)
dynabook B65 に付いていたディスクは、東芝製のMQ01ACF050とハードディスクです。
(Googleで検索すると細かい情報を確認可能です)
ノートPCのHDDとしては、普通のスペックですね。
7200回転なのでノートPCとして割といい方です。
・毎分7278回転の2.5インチHDDとして、厚さ7mmの薄型化を実現したモデル。
・毎分7278回転の速度により、最大1850Mbit/sの内部転送レートを実現。
・インターフェースは、6Gbit/sのSATAを採用。
このほかの主な仕様は、バッファサイズが16MB、平均回転待ち時間が4.13ms、平均シーク時間が12ms、トラック間シーク時間が2ms、最大シーク時間が22ms。
カタログスペック上は悪くない。
内蔵ディスクの種類を調べる方法
内蔵ディスクの種類を調べる方法です。
ノートPCのディスクの種類が分からない場合は、タスクマネージャーでディスクの製品を確認できます。
タスクマネージャーを起動し、[パフォーマンス]-[ディスク]を選択すると右上に型番が表示されます。
このキーワードでGoogle検索するとディスクの種類を確認できます。
以下の場合、「TOSHIBA MQ01ACF050」は、東芝製の内蔵2.5インチのHDDです。

HDDの性能
HDDの性能を調査しました。
ディスクの性能測定ツール CrystalDiskMark での測定結果です。
Vectorからダウンロードできるので、遅いと悩んでいる方はディスクの性能を測ったほうがいいですね。
使い方も簡単です。CrystalDiskMark ダウンロード(Vector)

左がHDD、右がSSDです。
SSDに変更したら劇的に速くなりますね。(SSDの測定結果はDELLのマシンで交換したときの値です)
HDDの赤枠の2項目(RND4K)の数値が低いのは、小さな単位の読み書きが遅いということです。
Windowsで小さいサイズのファイルの読み込みが遅いのでOSの起動が遅い、アプリの起動が遅いなどが発生します。
書き込みも遅いので、ファイルを保存するときや、Windows updateなどファイルの更新があると極端に遅くなります。
ちなみに入れ替え可能なSSDは以下です。内蔵2.5インチの SATA3.0のSSDです。
入れ替え作業自体もそんなに難しくありません。HDDモデルのノートPCは、SSDに交換すると遅い問題がほぼ解決します。
1万円弱で高速化してみてはいかかですか。
(SSD 8,000円 + 2.5インチ SSD外付けケース 1,500円)
具体的な手順は以下で確認できます。↓
DELLのノートPCの例ですが、SSDの交換手順は同じです。

dynabookの本体カバーの外し方が少し特殊なので以下を参照。↓
dynabookの本体カバーの外し方
■本体丸ごとネジを外すパターン
HDDを取り換えるには、全部のネジを外す必要があります。

■HDDの部分だけを開けるパターン
1つネジを外して、横にずらすとHDDが取り出せます。

まとめ
最近のノートPCは、SSDが標準になっているので、このHDD問題に遭遇することは少ないと思います。
4,5年前は、まだHDDが主流だったことと、Windowsの重たさやウィルス対策ソフトなどの処理の重たさなどで、HDD搭載ノートPCは実用に耐えなくなりましたね。
HDD搭載のPCは、SSDに交換すると遅い問題はほぼ解決します。あと数年は現役で使えますね。
