3DCG作成にも興味があり、「Blender」も試してみました。
GPUは、そんなに重要なの?という疑問もあり、
古いノートPC(第6世代CPU)とGeForceのGPUを積んでいないデスクトップPC(第9世代CPU)でどの程度動作するかいろいろ実験してみました。
検証で使用した各マシンの基本スペック
メモリはすべて16GB搭載。
■MSI Katana GF76 【2021年12月購入】
CPU: Core i7-11800H/ メモリ16GB/M.2 SSD
GPU:NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop
■パソコン工房 BTO Mini Desktop PC 【2020年8月購入】
CPU:Core i5-9400 /メモリ16GB /M.2 SSD
GPU:Intel UHD 630 (内蔵)
■Dell Inspiron 17 5759 (SSD換装、16GBメモリ増強済み) 【2015年購入】
CPU:Core i7-6500U /メモリ16GB /SSD(2.5inch SATA)
GPU:AMD Radeon R5 M335
*Adobeのソフトは2台しか使えないので、切り替えて使用。
ゲーミングPCで何ができる
動画編集(出力)、3DCG制作で評価してみました。
ファイルファンタジーのベンチマークは、ゲーミングPCの本来の目的ですが、今回はオマケで測定です。
×:動作しない。
各測定条件と結果の詳細
動画編集 Adobe Premiere Proで動画の書き出し
Adobe Premiere Pro 2022 で、2分20秒の動画 を MP4(H.264) [YouTube 1080p]で出力したときの時間を測定。
出力したMP4ファイルサイズは230MB。
MSI Katana 42秒 と Mini Desktop 3分59秒の結果。(★約5.5倍高速)
Core i7-11800H と Core i5-9400 のCPUスペック以上の処理時間差あり。
(CPUの性能差はおおよそ2倍ぐらい。詳細はここ[Core-i5-9400 vs Core-i7-11800H]
GPUの性能差が表れている。
GPUが動画の出力にも有効だとはあまり意識がなかったです。。。
■MSI(NVIDIA GeForce搭載)では、以下のようにGPUを優先的に使い、MiniDesktopと比べ、CPUのスペック差以上に処理時間に差が出ます。
★時間短縮のために速いGPUが必要な理由が実感できました。
以下はWindowsのタスクマネージャーの表示です。CPUやGPUに利用状況が確認できます。
PremiereはGPUを使う設定は不要ですが、ソフトによっては指定しないとデフォルトでは使わない場合があるので、「タスクマネージャー」の「パフォーマンス」でGPUを利用しているかを確認したほうがいいです。
次のBlenderは劇的に効果があります。
タスクマネージャーでGPUをメインに使っていることが分かります。
3DCG制作 Blenderでレンダリング
Blender 3.0.1で「画像をレンダリング」を実行したときの時間を測定。
<MSI Katanaの測定結果>
・CPUのみで実行した場合: 4分16秒
・GPUを使用して実行した場合:1分11秒 (★約4倍の高速化)
業界標準のNVIDIAのGPUのGeForceシリーズしか、サポートしていないようです。
FINAL FANTASY XV ベンチマーク
FINAL FANTASY XV ベンチマークのスコアです。
DELLのノートPCにGPU(AMD Radeon R5 M335)を積んでいるので少し期待しましたが
NVIDIAなどのGPUを積んでいないとダメなんですね。。
・MSI Katana :7424 、評価:快適
・Mini Desktop : 646 、評価:動作困難
・Dell ノートPC : 554 、評価:動作困難
画像編集 Adobe Photoshop
Adobe Photoshop は、メモリを16GB積んでいれば、6年前の第6世代のCPU(Core i7-6500U)でも問題なく動作します。
その際、ディスクはHDDは遅くでダメですね。SSDは必須です。
今回使ったPCなど
以下は15インチモデルですが、17インチモデルを購入して検証しました。
違いは画面サイズのみです。
Katana-GF66
17インチのRTX3060搭載モデルもあります。
Katana-GF76
■DELLにもGeForceを積んだ同スペックのゲーミングノートパソコンがあります。
3万円ぐらい安いですね。
まとめ
動画編集、3DCG制作で評価してみましたが、GPUが必要なことが実感できました。
しかも、クリエータが使うソフトを快適に使うためにGeForceが必要なんですね。
本格的な3DCG制作は無理だとしてもゲーミングPCでもクリエータの仕事もできそうです。
2、3年前に比べると価格も15万円前後で買えるようになり、だいぶ下がってきましたね。
このMSI Katanaを限界まで使い込んで、このPCがどこが限界なのか見極めたいと思います。
ゲーミングノートPCですが、ゲームをやると寿命が短くなりそうなので、クリエータ的な作業が主体になります。
■今回利用したDELLのノートPCの情報は以下を参照ください。(増強しているので)
Dell Inspiron 17 5759 (SSD換装、16GBメモリ増強済み) 【2015年購入】
CPU:Core i7-6500U /メモリ16GB /SSD(2.5inch SATA)