利用中のデルのノートPCが、なぜ遅いのかを調査した際のまとめ記事です。
いろいろ実験したマシンは、Inspiron 17 5000(5759) HDD(ハードディスク)モデルです。5、6年ぐらい前の機種になります。
会社のHDD搭載ノートPC(dynabook)でも同様の現象が発生していたので、ノートPC共通の問題ですね。
理由と対処方法をまとめました。5年ぐらいのDELLのノートPCなら適用可能です。
私のノートPCは劇的に速くなりました。
Windows Updateを適用するといつ終わるか分からない。
Excelの起動に30秒以上待たされる。動作が重い。
何をやるにも動作が重い。。。
CPUはCore i7で高速なはずなのに、なぜ遅い。。。
PCに付いていたHDD(ハードディスク)
DellのノートPCに搭載されていたHDDは、SEAGATE社のST1000LM024 というモデルです。
(Googleで検索すると細かい情報を確認可能です)
ノートPCのHDDとしては、普通のスペックですね。
・容量:1TB
・インターフェイス:Serial ATA300
パフォーマンス
・平均シーク時間: 12 ms
・I/Oデータ転送速度:最大(MB/秒) 600 MB/s
・最大連続転送速度: 145MB/s
・回転速度: 5400RPM
内蔵ディスクの種類を調べる方法
Windows-PCの内蔵ディスクの種類を調べる方法です。
ディスクの種類が分からない場合は、タスクマネージャーでディスクの型番を確認できます。
タスクマネージャーを起動し、[パフォーマンス]-[ディスク]を選択すると右上に型番が表示されます。
このキーワードでGoogle検索するとディスクの種類を確認できます。
以下の場合、「SanDisk SDSSDH3500G」は、サンディスクの内蔵2.5インチのSSDです。
DELLノートPCが遅い原因(HDDとSSD換装後の性能差)
私のDELLのノートPCが遅い原因は、HDDの問題です。(他のメーカのノートPCも共通の問題です)
HDDをSSDに交換(換装)しました。
ディスクの性能測定ツール CrystalDiskMark での測定結果です。
Vectorからダウンロードできるので、遅いと悩んでいる方はディスクの性能を測ったほうがいいですね。
使い方は簡単です。CrystalDiskMark ダウンロード(Vector)
左がHDD、右がSSDです。
SSDに変更したら劇的に速くなりました。この数値を見たら納得!!
HDDの下の2項目(RND4K)の数値が低いのは、小さな単位の読み書きが遅いということです。
Windowsでファイルの読み込みが遅いのでOSの起動が遅い、アプリの起動が遅いなどが発生します。
ウィルス対策ソフトが、ファイルをチェックするときは一段と遅いですね。
書き込みも遅いので、ファイルを保存するときや、Windows Updateなどファイルの更新があると極端に遅くなります。
ちなみに入れ替えたSSDは以下です。内蔵2.5インチの SATA3.0のSSDです。
HDDをSSDに交換する
SSDへの交換作業自体はそんなに難しくないです。SSDに交換するとPCが遅い問題がほぼ解決します。
具体的な手順は以下で確認できます。↓
2015年ー2019年に購入し、HDDを搭載したDELLのノートPCなら高い確率でSSDに交換可能です。
以下の記事に具体的な機種とSSDの変更可能かの確認方法や本体の開け方も載せています。↓
合計1万円弱でSSDへ変更可能です。SSDに変更で、あと2,3年使えれば儲けものです。
Windows 10のサポート期限の2025年10月まで延命できればラッキー。
以下のDELLのノートPCは、HDDをSSDに変更可能です。
【2015年の製品】
・DELL Inspiron 15 3000(3542)15.6型HDの低価格ノート。
・DELL Inspiron 15 5000 (5558) コスパに優れた15.6型ノート。
・DELL Inspiron 15 7000(7548)4K液晶も選択可能な15.6型。
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【2016年の製品】
・DELL Inspiron 15 5000(5567)第7世代CPU 15.6型フルHDノート
・DELL Inspiron 17 5000(5767)第7世代CPU CPU搭載の17.3型ノート
・DELL Inspiron 15 7000 (7559) GTX960Mを搭載する15.6型のゲーミングノート
・DELL Inspiron 17 5000(5759)第6世代CPU搭載の17.3型ノート
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【2017年の製品】
・DELL Inspiron 15 3000(3567)基本機能を備えたリーズナブルな15.6型ノート
・DELL Inspiron 15 5000(5570) 第8世代CPU搭載のスリムな15.6型ノート
・DELL Inspiron 15 5000(5567)SSDも選択可能
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【2018年の製品】
・DELL Inspiron 15 3000(3580)15インチ格安PC SSDも選択可能
・DELL Inspiron 15 3000(3581)15インチ格安PC SSDも選択可能
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(一部のPCで購入時にSSDを選択可能ですので、HDD搭載かを「内蔵ディスクの種類を調べる方法」で確認してください)
他のPCにHDDを接続して確認
もしかして、HDDとPCの相性の問題かと思い、別のスペックが高いデスクトップPC(Core i5-9400)に接続した測定結果が以下です。
左側が元のDellのノートPCで測定、右側がスペックが高いデスクトップPCで測定した結果。
ほぼ変化なしです。
PC側の問題ではなく、HDD(ハードディスク)自体が遅いですね。
SSDへ変更の効果
ファイルの読み書きの遅さで発生していた、ノートパソコンが重たい・遅い問題がほぼすべて改善します。
Windowsの起動、シャットダウン、アプリの動作の遅さ、重たさが解消。
・Windowsの起動:5分 → 20秒へ改善
・Excelの起動: 30秒 → 5秒へ改善
・Windows Update :バックグランドで実行されてもオモテの処理は重たくなりません。
シャットダウン時の更新も1分ほどで終わります。
(参考) M.2 SSDの性能
2.5インチ内蔵SSD(SATA3) と M.2 NVMe SSD の比較。(別PCです)
最近のPCには、SATAのSSDではなく、M.2 NVMe タイプのSSDが搭載されています。
・HDDから2.5インチSSD → 超速い。体感可能
・HDDから M.2 SSD → 超速い。体感可能
・2.5インチSSDから M.2 SSD → なんか少し速くなったような…
まとめ
安くてもノートPCでHDD(ハードディスク)搭載マシンは買ってはいけませんね。
最近のノートPCは、SSDが標準になっているので、このHDD問題に遭遇することは少ないと思います。
4,5年前は、まだHDDが主流だったことと、Windowsの重たさやウィルス対策ソフトなどの処理の重たさなどが重なり、HDD搭載ノートPCは実用に耐えなくなりましたね。
DELLのノートPCに限りませんが、
HDD搭載のDELLのノートPCで遅い問題は、SSDに交換することでほぼ解決します。
チャレンジしてみてはどうでしょうか。