プログラミング

COBOLはオワコン?COBOLエンジニアの将来性や需要はある?年収低い?

COBOLの需要は、世間の人が思っている以上にあります

求人サイトでも多くの求人案件が登録されていて年収や賃金も高いです。

しかし、需要はありますが、求人内容を確認すると、
業務知識、他のプログラミング言語、RDBの経験などがないと将来的に活躍するのは厳しい状況にあります。

筆者のCOBOLの経験を踏まえ、ご紹介します。参考になれば幸いです。

筆者の経験は以下。(少し特殊かも)

a)某社オフコンCOBOLから、オープン系COBOLへの移行(変換)プログラムやサブルーチンなどを開発。

b)オープン系COBOL(Unix, Windows)のCOBOLコンパイラをOEM販売。製品化作業や保守作業。

c)マイクロフォーカスCOBOL , 日立COBOLなどの経験あり。

d)オープン系COBOLへ移行後に動作がおかしいとクレームがあり、お客のプログラムをデバッグすることも。

COBOLエンジニアの需要

COBOLエンジニアは今後も需要があります。

以下の背景が影響して急に需要がなくなることはありません。

(1)COBOLからの移行(マイグレーション)が難しい

(2)COBOL技術者の高齢化が進み、逆に人材不足になっている

(3)COBOLを使い続けると決めた企業がある

COBOLからの移行(マイグレーション)が難しい

COBOLからJavaに移行するケースが多いと思いますが、途中で頓挫することが多いです。

移行するためには、まず既存のCOBOLプログラムを読む力が必要になります。

COBOLを知らないエンジニアが多く、既存の動作を調査するのが難しくてなかなか進みません。

COBOLで書いてある細かい処理内容が、業務と連動していて、細かく読み解かないと正しく動作しません。

他の記事にも書きましたが、そもそもCOBOLから別のCOBOLへの移行でさえ難しいです。
各メーカごとのCOBOL言語の独自拡張が多い。(”方言”とよく呼ばれます)

COBOLからCOBOLへの移行時のポイント!方言と帳票が肝。独自拡張が多すぎCOBOLで作成したシステムのリプレースは難しい面がたくさんあります。 RDBを変更する場合と似ていますね。(例えばOracleか...

古い業務のやり方から変えて作り直したほうが、全体の費用も安くなる場合もありますね。

COBOL技術者が減り、人材不足で需要アップ

若手エンジニアはCOBOLを学ばないので、COBOLを知っていた熟練の技術者が引退し、COBOLエンジニアの総数は減少傾向にあります。

COBOLエンジニアの数が減少すれば、逆に希少価値は上がりますね。

また、COBOLに特化した求人を出している企業もあり、需要はまだまだあります。

2019年にCOBOLで構築されたアメリカの失業保険システムで大規模な障害が発生し、障害対応にあたるCOBOLプログラマーの確保をどうするかと騒ぎになりました。

アメリカの話ですが、日本でもCOBOLで運用しているシステムが多いので似たようなことが起こる可能性はありますね。

「IBMら、不足するCOBOLプログラマーの確保を支援–米失業保険申請の急増で」(ZDNetの記事)

「COBOLで構築された米失業保険システムで混乱、問題の本質は」(ZDNetの記事)

COBOLを使い続けると決めた企業がある

世界的な大企業のアクサ生命は、COBOLシステムを使い続けることを決めたようです。

COBOL資産を他言語への移行も検討したが、費用対効果に見合わないためにCOBOLを使い続けることを決めています。

アクサ生命保険 COBOLを継続

COBOL自体が難しいのではない

COBOL自体が難しいのではなく、周りの要因で難しい面があります。

COBOLのプログラムの言語的には簡単な部類です。
先頭から順番にソースコードを読んでいけば、ほぼ理解できます。

難しいと言われる理由は、開発された時期が古いので設計書が古いことや、汎用機、JCLやデータベースなど周りのことも理解しないといけないことですね。

COBOL言語そのものではなく、他の要因で難しくなっています。

COBOLエンジニアの年収,需要

COBOLプログラマーの年収はそこそこ高い

年代別で年収を紹介します。
COBOL開発者の年収は、意外と高いです。

開発言語で年収が決まるというより、開発言語で業務分野が決まるので、COBOLのほうが業務分野の単価が高い傾向にあります。

20代 4位  406万円
30代 10位  514万円
40代 12位  595万円
50代 4位  618万円

【最新版】プログラミング言語別稼げる平均年収ランキング(プロエンジニア)

COBOLエンジニアの求人、需要

COBOLエンジニアの引退とともにエンジニア数は減っていきます。

しかし、COBOLシステムの寿命はもっと長いので、需要(重要性)がアップします。


求人についてはこちらの記事を参照ください。
具体的なCOBOLの求人内容のポイントを紹介しています。

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案件の一例を記載。

【COBOL】損保基幹システム更改

【仕事内容】
損保会社向けのシステム更改作業。
工程は、設計~開発・テスト。

報 酬:~55万円程度
環境 :IBM汎用、DB2、COBOL
リモート:有

【要求スキル】
・COBOLでの詳細設計~の開発経験

COBOLの将来性

COBOLの将来性

Javaなどの他言語に移行で、COBOLの需要は少しずつ減っていく可能性はあります。

さすがに20年安泰はないと思いますが、10年は困らないでしょう。

【理由1】COBOLで開発されたシステムのリプレースの難しさ

【理由2】既存システムの保守案件や運用案件の需要
・COBOLには既存システムの保守案件や運用案件など一定の需要があるが、需要に対してCOBOLを扱えるエンジニアが足りていない。

そのため、今後新規の案件が増えなかったとしても、COBOLの需要が完全になくなるとは考えにくい。

COBOLを扱える人材が貴重であることから、将来的には年収もアップする可能性があります。
このような意味でも将来性はあると言えるでしょう。

COBOLエンジニアの仕事

COBOLエンジニアが扱う仕事には、開発、運用、保守業務があります。

システムの規模が大きく、システム停止はビジネスインパクトが大きいので、運用や保守もCOBOLエンジニアの範疇に入ります。

特に保守作業は、プログラムの中身が分かっていないと対応できません。

COBOLでのソフトウェア開発

大きな機能開発は少ないですが、COBOLのシステムでは他のシステムとのデータのやり取りすることが多いので、他システムとの連携が必要です。

WindowsやLinuxなどオープン環境での開発が増えてきています。

COBOLプログラムの運用業務

COBOLエンジニアの仕事には、COBOLのシステムの運用業務があります。

システムの運用業務ではシステムの稼働状況を監視し、問題が発生した際には問題の切り分けを保守チームと連携して行います。

運用担当と保守担当が同じ場合もあります。

トラブルの対応(保守対応)

COBOLエンジニアの仕事には、保守業務も多いです。
運用業務の中でシステム障害が発生した場合の対応などは、COBOLエンジニアの業務です。

どのような理由で障害が発生したのか原因究明を行い、対応します。

システム全体を把握しておかないと解決が難しい問題もあります。
他部門との連携も必要になりコミュニケーション能力も求められます。

あとがき

COBOLのシステムは、そう簡単に移植できないので、まだまだ残っていきますね。

古くから使われているので、COBOLで作成されたシステムは、非常に数も規模も大きいので簡単にはなくなりません。

COBOLエンジニアは減る一方なので、逆にチャンスが増えていきます。

求人についてはこちらの記事を参照ください。
具体的なCOBOLの求人内容のポイントを紹介しています。

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