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バッファローのWXR-11000XE12は本当に最強なのか?実際に使ってみた感想をお届け

*記事内に商品プロモーションを含む場合があります

マーケティング施策の「無償ギフティング」により、バッファローの最上位Wi-Fiルータ「WXR-11000XE12」を提供していただいたので、自宅で使っていたWi-Fiルータを入れ替えて評価しました。

忖度なしで評価しました。メーカーさんから怒られそうですが。。。

この機種です。↓


画像引用:バッファロー公式より
https://www.buffalo.jp/product/detail/wxr-11000xe12.html

もともと 2020年に以下の記事に書いたように、無線LAN接続(Wi-Fi接続)が、Wi-Fiルータから遠い場所(1階⇒2階)でたまに切れて、在宅勤務に支障があったので買い換えました。

バッファローWXR-5700AX7Sレビュー
【レビュー2年使って】バッファロー WXR-5700AX7S 性能・安定性無線LAN接続(Wi-Fi接続)が、Wi-Fiルータから遠い場所(1階⇒2階)でたまに切れて、在宅勤務に支障があるので、5年ぶりに買い換...

WXR-5700AX7Sを2020年から2年以上使っていますが、速度、回線の品質などは問題ありません。安定稼働中のWXR-5700AX7Sと比べて、性能と安定性を評価します。

WXR-11000XE12が、良かったら当然使い続けます。(無償でもらったので)

ダメなら、元のWXR-5700AX7Sに戻します。

2年前にWXR-5700AX7Sを選んだ理由

・電波が強い (これが一番の理由)

・アンテナの向きを調整できる

・Wi-Fi 6 に対応 (将来も安心して長く使えそう)

・複数台接続でも性能低下が少なそう
(在宅勤務中に家族がPS4とかゲーム機を使うので)

最新のWXR-11000XE12でも当然クリアできているはずなので、同様の安定性とプラスアルファがあるかを見てみます。

性能

まず、一番重要な性能です。
「インターネット回線の速度テスト | Fast.com 」 にブラウザでアクセスして測定
https://fast.com/ja/

5GHzの周波数帯で、3回測定した平均値です。
時間帯によって多少上下しますが、遅いケースも1割程度のバラツキで安定。

どの機器(スマホ、タブレット、PC、有線LAN)のどの操作でも遅いことはないです。

新しいWi-Fiルータ「WXR-11000XE12」で1.2倍から1.7倍高速になっています。

戸建てで1階にWi-Fiルータを置いて2階の部屋での測定値です。安定していて高速ですね。

機器 iPhone SE2 iPad Air 3 PC Pixel6a 有線LAN
WXR-5700AX7S 440Mbps 520Mbps 450Mbps 790Mbps 920Mbps
WXR-11000XE12 730Mbps 720Mbps 530Mbps 1.0Gbps 970Mbps

インターネット回線は、「auひかり 5Gbps (戸建て)」を利用しています。

■各機種の結果(コメント)

iPhone SE2 /iPad Air 3 :少し古い機種だが結構性能が出ている

PC: 無線LANの機器が安めのモノが付いているので、こんなものですね。

Pixel 6a :この中で一番新しく、WXR-11000XE12の性能を引き出しています。
たまに1Gbpsを超えます。

有線LAN:PC側が1GbpsのLANカードなので、1Gbps上限だが限界性能まで発揮している。

WXR-5700AX7SとWXR-11000XE12の測定生データ

実行画面のスクショを載せておきます。(iPadはスクショ漏れ)

■WXR-5700AX7S(旧)

■WXR-11000XE12(新)

WXR-11000XE12の近くで使うと爆速

これまでの測定は、Wi-Fiルータは1階で私の作業環境の2階の部屋からの測定でしたが、Pixel 6aで、WXR-11000XE12が置いてある部屋で使うと爆速です。

初めて見た数値です。2Gbps超え。 1Gbps以上出るんだと驚きです。

Audibleの音声ファイル300MBが2秒でダウンロードできました。

電波状態

ツールを使ってPCからWi-Fiの強度を計測。

電波状態は少し改善したぐらいです。(もともと1つ前の機種WXR-5700AX7Sで改善できていたので)

もう少しアンテナを調整するともっと良くなる可能性があります。

適当なアンテナ調整でも問題なく強い電波が届きました。WXR-5700AX7Sの設置時には、ちょこちょこ調整しました。電波は強そうです。

・左側 Windows11 で測定
WiFi Analyzer v2.6.1.0 (Windows版)
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/wifianalyzer/

・右側 Pixel 6a 「Wi-Fi ミエル」 アプリの実行画面。Android版は電波強度が確認できます。

バッファロー WXR-11000XE12

WXR-11000XE12のメリット

Wi-FiルータもPCやスマホのように CPUを搭載していて、このクロック数(周波数)とコアの数で処理性能が変わります。

WXR-5700AX7S
 1.5GHz デュアルコアCPUを搭載

WXR-11000XE12
 2.6GHz クアッドコアCPUを搭載

クロック数が高いので1つずつの処理性能が高いです。

今回の性能測定で、2つの機器での差が表れています。

コア数が2個から4個になっているので、たくさんWi-Fiルータに繋いだ時の並列実行で処理落ちしなくなります。

WXR-11000XE12のデメリット

1.価格が高い

実勢価格は約5万円と、一般的なWi-Fiルーターに比べてかなり高額です。

2.Wi-Fi 6E (6GHz帯)対応の端末が少ない

6GHz帯を利用するには、スマホやPCの端末側も6GHz帯に対応している必要がありますが、現状では一部のスマホと一部のPCのみで対応機器が限られています。

iPhoneも未サポートです。Pixelは、Pixel 7シリーズのみ対応です。

私が今回使ったスマホとPCもすべて未サポートです。

今後は増えていくと思われますが、まだまだ普及には時間がかかりそうです。

ということで、6GHz帯は使われずに遊んでいます。(と思います)

6GHzを5GHzに切り替えることができればいいのですが、たぶんできません。

画像引用:バッファロー公式より
https://www.buffalo.jp/product/detail/wxr-11000xe12.html

3.デカい!

アンテナもデカくて強い電波が飛びやすいかもしれませんが、とにかくデカい。
置き場所によっては、工夫が必要かもしれませんね。

1週間もすれば慣れますが、初めて見る人はビックリします。

WXR-5700AX7SとWXR-11000XE12を並べるとこんな感じ。

バッファローの他の機種と比較

私もITエンジニアなので、技術力アピールのために新しい技術を取り入れて行く企業努力が必要なことを理解しています。

ちょっと時代を先取りしすぎている機種ですね。

2年すればスマホやPC側のWi-Fi 6E(6GHz)に対応してちょうどいい感じになりそうです。

「WXR-11000XE12」は、10人ぐらいの事務所で使うには適していますが、家庭で使う場合には、このスペックは必要ないですね。オーバスペックです。

家庭用に使うには、以下の2機種(WXR-6000AX12P/WXR-5700AX7S)でいいと思います。

WXR-6000AX12P

WXR-6000AX12PとWXR-11000XE12の大きな違いは、Wi-FI 6E(6GHz)がなく、その分5GHzが4個ではなく8個使えるタイプです。

WXR-6000AX12P 12アンテナ、12ストリームをすべて現状のスマホやPCで使えるので、今はこの機種のほうがいいです。

4万円前後です。

ちなみにWXR-6000AX12S/12B は、ネット脅威ブロッカーが含まれないだけの違いです。公式には販売終了になっていますが、残っていたら、WXR-6000AX12S/12B でも問題ありません。

WXR-5700AX7S

3人の家族程度で全員同時にオンラインゲームなどしなければ、1つ下のラインナップの WXR-5700AX7Sという選択肢もあります。

2万円前後です。

その他のバッファロー製品

もう少し小規模の利用環境でいい場合は、以下の記事をご覧ください。

Wi-Fiルータ比較 バッファロー
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測定環境とWi-Fiルータのお役立ち情報

測定環境とWi-Fiルータの設置場所に関する役立つノウハウを紹介します。

このノウハウを実施しないと、Wi-Fiルータの本当の実力を発揮できません。

測定機器の場所

木造二階建てで、1階のリビングルームにWi-Fiルータを置いて、一番遠い2階の作業部屋で測定。

PCの有線LAN接続は、WXR-11000XE12の10GbpsのLANポートと10GbpsのLANケーブルを接続。PCのLANカード自体は、1Gbpsです。

Wi-Fiルータの最適な置き場所

Wi-Fiルータは置き場所で性能が変わります。

スマホやPCとWi-Fiルータの距離で性能が変わります。近い方がいいです。



LANケーブルは長くても性能劣化しません。LANケーブルを長くして、接続機器に近づけましょう。

LANケーブルの種類(カテゴリ)も変更

Wi-Fiルータに接続するLANケーブルも 10Gbpsで通信可能なものに変更が必要です。

WXR-11000XE12には2メートルのカテゴリ6AのLANケーブルが付いてますが、私の利用環境は、ホームゲートウェイとWi-Fiルータの場所が離れているので、20mのケーブルで接続しています。(光回線を1Gbpsから5Gbpsに変更時点でLANケーブルを変更済み)

LANケーブルがカテゴリ5やカテゴリ6だと、1Gbpsの速度までしか出ません。
カテゴリ6A以上が必要です。光回線が、10Gbpsをサポートしていても、この通信で遅延します。

LANケーブル-カテゴリ6A

20メートルでも 2、3千円で買えるので、変更しました。
大元の光回線とWi-Fiルータの場所が離れているので、長いLANケーブルで隣の部屋に横断させています。

私が購入したケーブルは売り切れているので、信頼のエレコム製を紹介。

あとがき

今回、「WXR-5700AX7S」から「WXR-11000XE12」に変更しました。
性能と安定性を含め何も問題ありません。さすがの最上位機種ですね。

このまま使い続けようと思います。

紹介したバッファローの最新最強「WXR-11000XE12」は、Wi-Fi 6E(6GHz)対応を行った興味深い機種です。

しかし、Wi-Fi 6E(6GHz)対応のスマホやPCがないと、4ストリーム(4アンテナ)が使えてないのでは?

デフォルトは5GHzにして、設定で変更できるようになっていればいいのですが、なっていないと思います。何か方法を見つけたら追記します。

利用中に新たな気づきがあれば、情報を追加していく予定です。

他のバッファローの機種については以下の記事を参照。

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