VPSとクラウドの違いを解説：あなたのニーズに合った選択は？

ウェブサイトやアプリケーションを展開する際、最適なホスティングサービスを選択することは非常に重要です。

その中でもVPS（仮想専用サーバ）とAWSやAzureのクラウドサービスは、人気の高い選択肢となっています。

本記事では、VPSとクラウドの違いについて詳しく説明し、どちらがあなたのニーズに最適かを考える際のポイントを解説します。

VPSとは

VPSとは「Virtual Private Server」の略で、「仮想専用サーバー」と呼ばれます。

具体的には、「仮想化技術」を利用して1台の物理サーバー上に複数の仮想サーバー(VM)を構築し、それらを利用者ごとに割り当てて提供するサービスのことです。

VPSを利用するメリットは、以下のようなものがあります。

VPSで利用可能なOSは、Windows ServerとLinuxがあります。

VPSを使うには、適切なプランを選択する必要があります。

プランは、CPUのコア数、メモリ、ディスク容量などで価格によって異なり、自分の目的や予算に合わせて検討が必要です。

クラウドサービス(AWS/Azure/GCP)

日本企業のクラウドサービスもありますが、その市場は米国大手3社（Microsoft、Amazon、Google）がほぼ独占している状態です。

Microsoft は Microsoft Azure、Amazon は Amazon Web Services(AWS)、Google は Google Cloud Platform(GCP)というクラウドサービスをそれぞれ提供しています。

各社、独自の高機能なサービスを提供していますが、

対VPSの機能レベルでは、３社に違いはありません。

VPSのようにLinux-VMやWindows-VMを構築して利用することも可能ですが、
VPSのようにCPUコア数、メモリサイズ、ディスクサイズを決めれば、ほぼ１クリックで構築・払い出ししてすぐ使える状態にはできません。

VPSは契約した個々のサーバ(VM)を単独で利用する使い方ですが、クラウドサービスはサーバ(VM)とクラウドベンダーが提供するサービスを組合せて使う利用方法になります。

クラウドサービスの各サービス

一般的な機能一覧です。

この他に各社独自のサービス(機能)を提供しています。

Azureだと今話題のChatGPTみたいなことが可能な Azure OpenAI Serviceなどがあります。

VPSとクラウドを比較

VPSとクラウドサービスの比較です。

VPSも複数台契約して、Webサーバ１台、DBサーバ１台を契約し、高速な内部ネットワークで構成することも可能です。

VPSのほうが従来のオンプレ環境の構築に近いイメージです。

数台のサーバマシンにOSをインストールして、WebサーバとDBサーバを立てて、ネットワーク設定して。。。

さくらのVPSでローカルネットワークの使い方【当ブログサイトの記事】

小中規模・コスパ重視ならVPS

小中規模の運用に最適と言えるでしょう。

割り当てられた仮想サーバーは完全に契約ユーザーの管理になります。自由にアプリをインストールしたり、設定を変更したりできます。

大規模・拡張の可能性があるならクラウドサービス

クラウドサービスはVPSよりも自由度が高いのが特徴です。

ECサイトやアプリケーションサービスなど、アクセスや負荷の多いシステムの運営に適しています。

サイトへの接続数が増えて負荷が増えた場合など自動で、Webのフロント処理サーバを増やすことが設定で簡単に可能です。

VPSだと固定個数でＶＭを契約するので、こういったことは不可能です。

また、クラウドサービスは従量課金制も特徴の１つです。柔軟性が高く利用した分だけの課金なので、コストをおさえて導入も可能です。
一方で、利用量が増えるにつれて費用が予想以上に高額になることがあるため注意が必要です。

VPSは月額固定料金です。

最後に(簡単な指針)

VPSの記事をいろいろ書いていますが、まず以下の記事をご覧ください。

初心者でも安心！コスパに優れたオススメのVPS(ConoHaがベスト) WindowsとLinuxがすぐに使えるVPSを使いたいけど、どの会社のVPSがいいのか、必要なメモリサイズなど分かりませんよね。 VPSとは、仮想化技術を使って、一台の...

私は今まで以下のVPSの利用経験があり、各記事で紹介しています。意外と違います。
VPS紹介記事(当サイトの記事)