30年近くいろいろな人と仕事をやってきて、社会人で読解力がない人の特徴が分かってきたので紹介します。
一流大学卒と言われている人にも多いです。
読解力とは、文章や情報を正確に理解し、解釈する能力です。
また、他者とのコミュニケーションにおいて、相手の状況や感情、伝えたいことを把握する力も含まれます。
読解力がない人の特徴
読解力がない人の代表的な特徴を7つ紹介します。
文章の要点を見つけられない
情報の取捨選択が苦手で、重要なポイントと補足的な情報を区別するのが難しい。
例えば長い文章を読んでいると趣旨と関係のない細かい部分に気を取られてしまい、結局何が1番重要なのかが分からなくなる傾向にあります。
こういう人は、重要なポイントをまとめる作業が超苦手です。
「簡潔に説明する」、「要約して説明する」などができません。
枝葉の部分などを一生懸命説明します。
言葉のニュアンスを理解できない
発言や文章に込められた微妙な意味や感情のニュアンスを把握するのが難しく、冗談や暗示的な表現を真に受けたり、表面的な言葉だけを受け取ってしまう。
自分や他人の心の動きに気づきにくく感情に基づく微妙なニュアンスを捉えることが苦手である。
例えば会話中に相手が不快そうな表情をしていても気づかず話を続けてしまうことがある。
想像力が不足している
他者の視点や未来の可能性を思い描くことが難しく、物事を表面的に捉えがちであり、共感や適切な対応ができない。
論理的な思考が苦手
物事を順序立てて考えることや、原因と結果をつなげて整理するのが難しい。
また情報を一貫性のある構造でまとめたり複雑な問題を分解して解決するのが苦手で、結論にたどりつくまでに混乱する。
例えば議論や説明をする際、ポイントが飛び飛びになったり、重要な前提を見落とすことがある。
本人は話の筋や流れがおかしくなっていることに気が付かない。
読書量が少ない
新しい知識や多様な視点に触れる機会が限られるため、語彙力、理解力、想像力が低い。
また情報源が限られている分、考え方が固定化しやすく他者の視点や複雑なアイデアを把握するのが難しい。
語彙も少ないので、説明で使う用語が不適切な場合が多く、アウトプットも苦手。
複雑な構造に弱い
長い文や入り組んだ文章の中で主語や述語、修飾語の関係を理解するのが難しく文章全体の意味を把握しにくい。
特に入れ子構造やカンマが多様された文章や挿入句が多い文章「~であり」「~ だが」「~であるため~だ」というような複数の要素が絡む文章で混乱し結論や趣旨がぼやけて しまう。
自己流に解釈しやすい人は相手の意図や文章の本来の意味を把握する前に 自分なりにこういう意味だろうと解釈し 意図とズレた行動を取ってしまうことがある。
まとめ
実は読解力がない人は、文章の意味や意図を正確に理解することが難しく、情報を自分の中でうまく整理できないために重要なポイントを見逃したり文脈を誤解してしまうことが多い。
例えば指示や説明を誤解して行動を取ってしまうことや、要点をつめずに余計な手間がかかったり、他者とのコミュニケーションに支障が出る場合もある。
このような人は内容を一度要約してみて分からない部分を確認するなど理解を深める工夫が役立ち、読解力の向上につながる。
また読解力の向上には時間がかかるため同じミスを繰り返したとしても諦めず、成長するまで継続して学び続けることが重要である。
読解力と理解力は似たような能力だと思います。