ブログ奮闘記

IT技術者がKindle出版で技術書を副業で出版!収益や難易度は?(Amazonで販売可能)

*記事内に商品プロモーションを含む場合があります

近年、副業を始めるIT技術者が増えています。その中でも、自身の知識や経験を活かせる「情報発信」は、注目度の高い副業の一つです。

Kindle出版は、技術者が自身の技術ノウハウを書籍として簡単に出版できるプラットフォームです。

Amazonという巨大な販売網を通じて、世界中の読者に情報を届けることができます。

私は、2024年に技術書をAmazonで購入可能な電子書籍として3冊出版しました。

その経験をもとに、出版に必要な作業と出版してみて分かった難易度などを紹介します。

IT関連の技術書をKDP出版

以下の3冊を出版しています。

Visual Studio デバッグ徹底攻略

Visual Studioのデバッグ・テクニックを詳細解説した本です。

Visual Studioは、マイクロソフトが提供しているWindowsで利用するプログラミング用のツールです。

Wordで139ページ、23,700単語。

以下は、この書籍のWordでの編集画面です。こんな感じで作業します。

私が書いたこと証明するために原稿のWordを表示しています。

COBOLの現在と未来: COBOLの基礎から将来性まで解説!

Wordで77ページ、15,600単語。

以下は、この書籍のWordでの編集画面です。

同じWordのテンプレートで作成。ベースのひな形(テンプレート)を作成すれば、2冊目から楽になります。

最強のVPS教科書: 入門から実践活用まで

VPS(仮想専用サーバ)について詳細に解説した本です。

PC画面のスクリーンショットと解説図が多いので、表示の調整が面倒でした。

「画像が見ずらい場合は、このブログサイトを参照ください」とブログのURLと解説用に作成したYouTube動画のURLも載せました。

紙の書籍にはできない電子書籍にならではの良さですね。

Wordで132ページ、21,251単語。

KDP(Kindle Direct Publishing)出版

ここから、登録(出版)できます。

https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/

出版の具体的な方法は、いろいろなブログやKindle本で説明されているので他の情報源に委ねます。

最大の特徴は出版費用が無料なことです。書籍の出来が悪くても売れないだけです。

ペンネームでも出版できるので、副業に最適です。

出版した電子書籍の内容

私は、ブログの記事の7個ぐらいを再編集して分かりやすいように流れを作って、2割ほど加筆して出版しました。

・ページ数は、70ページから130ページ
・1万文字から2万文字程度

(ちなみに書店で売っている一般的な書籍は10万文字ぐらい)

ブログなどの原稿のベースにある文章がある場合は、Kindle出版に合う形式に整える作業を行い、出版に必要な情報の入力などを行います。

全体の作業時間は1冊10時間~15時間ぐらいです。

2万文字ぐらいあると自分で読んでチェックするのに時間がかかります。

Amazonに登録時にパクリのコンテンツでないかを審査されますが、私のようにブログをベースに電子書籍を作成した場合、万が一審査に落ちても自分のブログの記事である証明を出せば、承認されるようです。

私は、3冊とも一回で承認されました。

Kindle出版のベースとなっている、この技術ブログのアクセス数や収益にについて、まとめているので気になる方は以下の記事を参照ください。

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Kindle電子書籍の作成方法

マイクロソフト・オフィスのWordで作成できます。

昔は、EPUB形式やMOBI形式などに変換が必要でしたが、Word形式でそのまま出版登録できます。

分量と内容的には、少しページ数が多い技術報告書を書くのと変わらないイメージです。
技術報告書を書いた経験がある人にとっては、書くこと自体は難しくないでしょう。

Kindle出版の作業ノウハウを少し覚える必要がありますが、そんなに難しくない。

Kindle出版のフォーマットはすべてを画像にする固定レイアウトとリフロー型があります。

私は、リンクを貼りたかったことと、定期的に情報を更新して改訂版を出すのは、リフロー型がやりやすいのでリフロー型で作成しました。

スマホ用、タブレット用、Kindle専用端末用を別々に作成する必要はありません。
1つ作成すれば、KindleアプリやKindle端末で調整して表示されます。

Kindle端末」とは、Amazonが提供しているサービス「Kindle(キンドル)」の電子書籍を読むために使用する以下のような専用機器のことです。

私は2台持っています。

Kindle専用端末はスマホやiPadに比べ、目が疲れずに読書に集中できます。

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Kindle出版の面倒なところ

Kindle出版の面倒なところを紹介します。

見映えの調整が難しい

Kindleの電子書籍を読んだときに、なんでこんなに見映えが悪いと思ったことはありませんか。

Kindleの電子書籍の制限(仕様)で、表示の調整が面倒です。

Wordで1ページに入る量が少なく、全体的に間延び感があります。

ブログみたいに画像をクリックしたら大きくなるとかができないので、画像が見づらいです。

あとマイクロソフト・オフィスのWordで使える装飾機能は限定されます。
表(テーブル)は、簡単な表のみで、下線の色なども限定されます。(見映えは悪い)

スマホで見る人もいると思うが、技術書は向かないですね。

Wordの表示と公開される表示に差があります。

表紙や商品紹介コンテンツ(A+)の作成が難しい

表紙と商品紹介コンテンツ(A+)の作成は、デザインセンスが必要で文章を書くより苦労しますね。

無料で使えるCanvaで作成する方法を習得すればだいぶ楽ですが、私は1枚描くのに2時間ぐらいかかりました。

配色と文字のバランスが難しい。

A+コンテンツは、以下のようなAmazonの書籍の紹介画像です。(「Visual Studio デバッグ徹底攻略」で作成したものです。)

私はPowerPointで作成しています。

収益はあまり期待できないが、すぐ売れる

そんなに売れません。1冊で月300円~月2,000円ぐらい。

出版数を増やしていけば認知度が上がり、Amazonの検索順位が上がり、売り上げが伸びるかもしれません。

月に数万円の利益には、技術書だと厳しく、結構冊数が必要ですね。

Kindle Direct Publishing(KDP)のレポートでロイヤリティ(印税)や読まれたページ数が確認できます。(下図)

少しずつ読まれている感じです。

アマゾンの規約上、詳細の数値は公開できないので、具体的な値は削除しています。

■Kindle出版の収益面でのいいところ

出版後にすぐに読まれて利益が発生します。

リリース後の次の日には、数十円の利益が発生していました。

ブログだとGoogleの検索上位に上がるのに時間がかかるので、この即効性はGood!

Kindle用原稿作成の作業イメージ

以下のような感じで、Wordで作成します。

Kindle PreviewerというAmazonから提供されている本の表示イメージを確認できるツールで確認して作業を進めます。

原稿の登録時のプレビューアの最終確認で、文字化けや表示のズレが見つかることがあるので、もう一度Wordを修正して再アップロードが必要です。

以下のような感じで文字化けしています。

Kindle Previewerのアプリを100%信じてはいけません。

 

Kindle Unlimitedからの収益

Kindle書籍の価格を500円と980円に設定しています。購入されることは少ないです。

収益は、Kindle Unlimited 読み放題の読者が、1ページ読めば、0.5円になります。

Kindle Unlimitedのユーザに読んでもらうことが、主な収益源になります。

例えば、100ページの電子書籍を最後まで読まれれば、100ページx0.5円 → 50円。

Kindle Unlimitedは200万冊以上の電子書籍を月額980円で読み放題となるサービスです。サブスクとしても非常に人気があり、結構使えるサービスです。

Kindle Unlimitedは、30日間無料体験できます。(もしくは3ヶ月間99円!)

\【30日間無料】200万冊以上が読み放題/

紙の書籍は1冊1000円以上するので、Kindle Unlimitedで月に1冊以上読むと損はしません。
私は、Kindle Unlimitedでマンガもよく読みます。AI美女のウフフなグラビアなどもあります。

Kindle出版関連の本もKindle Unlimitedで5、6冊読みました。

以下の本が役に立ちました。Wordで具体的にどういう構成で作成すればいいかが理解できます。

Wordの構成と何に気を付ければいいかを理解できれば、あとは普通にWordで書いていくだけです。

「WordでKindle出版 基礎編 無料で始めるKindle出版シリーズ」

Wordのテンプレート(ひな形)もダウンロード可能です。

レビューの低評価対策

レビューで低評価が付くと精神的に辛いのと売上が伸びなくなるので、いくつか対策を行っています。

期待した内容と違うという批判の防止

レビューの低評価で一番多いのは、期待した内容と違うというコメントですね。

対策は、以下のように本の紹介文に目次をきちんと作成して、目次を全て載せることで内容を事前に理解してもらいます。

紹介文は、結構な行数を記載できます。

以下は、私が書いた「Visual Studio デバッグ徹底攻略」の紹介文です。

誤字脱字の防止

次に多い低評価のレビューは、誤字脱字に関するものです。

誤字対策としては、Googleドキュメントにチェックさせます。

以下は、このブログ記事をGoogleドキュメントに丸ごとコピーしてチェックさせている画像です。

同じようにWordで作成した原稿をGoogleドキュメントにコピーしてチェックさせます。

問題箇所と修正案を教えてくれます。重宝しています。

最後に

出版した本自体はあまり売れないかもしれませんが、出版していると尊敬されるかなと。

専門家でないと出版できないという思い込みは不要です。

失敗してもマイナスになることはないので、メンタルブロックを外して出版しています。